============================================================================= Samba Users Group Japan News Release 20020621-1      Samba 2.2.5(オリジナル版)リリースのお知らせ 2002.6.21 日本Sambaユーザ会 ============================================================================= ----------------------------------------------------------------------------- ■ Samba 2.2.5 リリースについて -----------------------------------------------------------------------------  2002/06/18、Sambaチームは、安定版リリースであるSamba 2.2.5を発表しました。  これは以下に挙げられるような修正と内部拡張を行ったものです。   ・ SolarisとHP-UXでのコンパイルエラーの修正   ・ Windows NT/2000/XP クライアント向けの印刷機能のさらなる修正   ・ VFS(仮想ファイルシステム)での recycle bin ライブラリへの     新しいオプションの導入   ・ ディレクトリ変更通知と oplock に関連する、新しいシグナルハン     ドラのルーチン 【注意】   本リリースはオリジナル版のSambaであり、日本Sambaユーザ会がリリース   している「Samba日本語版」ではありません。Samba日本語版の最新リリー   スバージョンはSamba 2.2.2-ja-1.1です。  以下に sugj-doc メーリングリスト (sugj-doc@samba.gr.jp)でのリリース  ノート翻訳を元にしたものを付記します。皆様のご協力に感謝いたします。  原文については、以下のURLを参照してください。  http://us1.samba.org/samba/whatsnew/samba-2.2.5.html ===========================================================================  Sambaチームは Samba 2.2.5 のリリースアナウンスを誇りに思います。これは  Samba の安定版リリースの最新のものになります。このバーションは、現在の  バグに対応するため、業務に利用しているすべてのSambaサーバにおいて運用  すべきバージョンです。リリースノートは以下を参照して下さい。  多くのプラットフォーム向けのバイナリパッケージが、  samba.orgの /pub/samba/Binary_Packages/ 以下に用意されています(もしく  はまもなく用意されます)。  2.2.4 (および悲しいことに2.2.5) のリリースノートでは、ウクライナ語用の  KOI8-U と CP1251エンコーディング両方のサポートという項目が1つ抜けてい  ます。両方とも "client code = 1125" の設定を行なった上で、KOI8-U は  "character set = KOI8-U" 、CP1251 は "character set = 1251" とすること  で利用できます。  このリリースを発行するのにお手伝いいただいたすべての方に感謝します。  もしもバグを見つけたならば、 samba@samba.org  までご連絡ください。すべてのバグは我々に責任があります。   Samba 2.2.5 の新機能 2002年6月18日   ===================================  これは Samba の安定版リリースの最新のものになります。このバーションは、  現在のバグに対応するため、業務に利用しているすべてのSambaサーバにおい  て運用すべきバージョンです。  以下に示すような、いくつかの修正と内部的な改善が行なわれました:    * Solaris と HP-UX におけるいくつかのコンパイルエラーの修正    * Windows NT/2k/XP クライアントに対する印刷機能の更なる修正    * VFS の recycle bin ライブラリ用の新規オプション    * ディレクトリ変更通知と oplock に関連する、新しいシグナルハンドラ     のルーチン  2.2.5 における新規/変更パラメータ  ---------------------------------  これらのパラメータについての詳細は、smb.conf(5) のマニュアルページを  参照して下さい。  追加/変更されたパラメータ  --------------------   * block size = * force unknown acl user =   * mangling method = [hash|hash2]  削除予定のパラメータ  --------------------  以下のパラメータは削除予定にあげられており、Samba 3.0では削除される  でしょう。   * strip dot   * status  削除されたパラメータ  --------------------  なし  2.2.5 の変更点  --------------  詳細は、 SAMBA_2_2 の CVS ログを参照して下さい。  1) いくつかのコンパイル時の警告、不正な Makefile の依存関係、   Solaris & HP-UX 10.20 のようないくつかのプラットフォーム上での間違    ったautoconf テストを削除  2) IBM s390 上で Linux を動かした時の、winbindd クラッシュバグを修正  3) Linux quota サポートの拡張を追加  4) Solaris 8 上の Sun LDAP ライブラリに対する対する link を修正    (SSLサポートは未対応)  5) POSIX 適合のためのパッチ  6) 新しい configrue である --enabule-cups オプションの追加 (もしもCUPS ライブラリがシステムに存在していても無効にできる)  7) autoconf テストによる "password program" パラメータ用の妥当なデフォ ルト値の設定 8) winbindd_pam_auth_crap() コードを有効にするための --with-winbind-auth の追加 9) "delete user script" により root アカウントが削除されるバグの修正 10) VFS モジュールのビルドのための autoconf スクリプトの追加 11) VFS リサイクル bin ディレクトリ(詳細は examples/VFS/recycle/README) という新しいランタイムオプションの追加  12) "make install" プロセスの一部として findsmb perl スクリプトを追加  13) Windows NT/2000 の「プリンタ追加ウィザード」におけるプリンタ一覧リ    スト中で、ワークグループ直下にプリンタが見えてしまうバグを修正する    ため、EnumPrinters(PRINTER_ENUM_REMOTE, InfoLevel1) が適切なエラー    コードを返却するようにした  14) NMBフラグを返却する機能を nmblookupに追加(詳細は nmblookup(8)を参照)  15) 特定の場合に Windows NT/2k クライアントからのパスワード変更の失敗   を引き起こす、長さバグを修正  16) --with-ldapsam を使ったときに誤ったディレクトリ属性が引き起こしてい    た誤ったパスワードの期限切れを修正  17) ドメインコントローラの SID を、ローカルマシンの SID として   secrets.tdb に格納するための -S オプションを smbpasswd に追加。    詳細は smbpasswd(8) の man ページを参照。  18) UNIX CIFS 拡張コマンドのための様々な修正  19) "hosts allow/deny" の CIDR 表記を修正  20) "開いているファイルとハンドルがない" 状態を指すように idle connection   の意味を変更。オープンされた名前付きパイプがある場合、接続をアイドル  にはできない。これは 2.2.4 でもたらされた Samba プリンタサーバと  Windows NT/2000 クライアントのスケーラビリティ問題を修正する。  21) ACL エントリのリターン時のドイツ語ウムラウトの問題を修正  22) ENOENT に対して NT_STATUS_OBJECT_NAME_NOT_FOUNT を返却する。これは   2.2.4 リリースのドキュメントに記述された、Samba の共有上に置かれて  いる Microsoft Access の実行ファイル(msaccess.exe) とデータベース   ファイルを実行する際にバグを修正する  23) カーネル oplock とディレクトリ変更通知に関連するシグナルハンドラの   修正  24) サマータイム前後の日付が付けられたファイルに unix_to_nt_time() を   行なった際のバグを修正  25) Win2000/XP クライアントが Samba ホストのプリンタのプロパティを見ら    れない原因となる spoolss をパースするコードのアラインメントバグを    修正  26) Windows 2000/XP クライアントで動作している ACT! 2000 が落ちる原因 となる spoolss のパースのバグを修正  27) mod_share_entry() の間違ったエラーチェックを修正  28) MS-DFS ルートパスにおける %S 変数を許可  29) 'wbinfo -A' を使用したときのバグを修正  30) libnss_wins.so を RedHat 7.3 システム上で正しく機能するように修正  31) 名前と SID の対応キャッシュ中のエントリのキーを、要求が行なわれた 際の大文字、小文字を保存せず、常に大文字で格納する。これによりキャ ッシュエントリの重複が避けられる。  32) winbindd の pid ファイルに間違った id が書かれるバグを修正  33) wbinfo のエラー報告の拡張  34) ディスクサイズの返り値のブロックサイズをパラメータで設定可能にした  35) 新しいパラメータを追加、入力される ACL の所有者とグループを強制的   に現在のログインユーザに設定できる新しいパラメータの追加。これに より XCOPY /O の問題が解決される。  36) struct passwd * ポインタの再使用により引き起こされていた   local_change_passwd() のバグを修正 37) "ldap ssl = no" の際 "ldap port" のデフォルトポートを 389 に変更  38) HOWTO、man ページおよび全体的なドキュメントの更新  39) domain admins と同様に root も LDAP 接続のオープンを許可  40) veto files に ".*" を使用したときのバグを修正  41) ドメイン参加時にランダムなIPアドレスの使用を引き起こしていた変数の   初期化もれバグを修正  42) 15文字のNetBIOS名を使ったドメイン参加と、DC上に予めアカウントを作   成してのドメイン参加に関する修正 43) SWAT の welcome ページに新しいドキュメントへのリンクを追加 ============================================================================ ■ 関連Webページ SAMBA Web Pages http://www.samba.org/ 日本Sambaユーザー会 http://www.samba.gr.jp/ ■ 本件に関するお問い合わせ 日本Sambaユーザ会 広報担当:やまねひでき (press@samba.gr.jp)