このファイルは Samba スイートの一部である。
lmhosts は Samba において NetBIOS名 を IP アドレスに関連付けるためのファイルである。 これは /etc/hosts ファイルと非常に酷似した形式をしているが、ホスト名の部分は NetBIOSの命名形式で記述しなければならない。
これは1行につき1つづつの NetBIOS名を記述した ASCIIファイル である。 各行には2つのフィールドが有り、空白文字で区切られている。'#'文字で始まる行は 全て無視される。lmhosts ファイルの各行は、以下の様な情報が含まれている。
IP アドレス - '.'文字で区切られた10進数数字での表記
NetBIOS名 - 最大15文字のNetBIOSホスト名である。NetBIOS名の後には '#'文字 に続けて2桁の16進数値で表現されたタイプを指定できる。
'#'文字とそれに続く文字が省略されると、NetBIOS名のタイプに係わらず、検索の 際に一致した全てのホスト名に対して与えられたIPアドレスが返される。
例は下記のとおり:
# # Sample Samba lmhosts file. # 192.9.200.1 TESTPC 192.9.200.20 NTSERVER#20 192.9.200.21 SAMBASERVER
この例では、IPとNetBIOS名の関連付けを3つ記述している。1番目と3番目の 関連付けは要求されたNetBIOS名のタイプに関係なく、それぞれ "TESTPC" と "SAMBASERVER" という名前要求がされた時にだけ返される。
2つ目の関連付けは、NetBIOS名が "NTSERVER" で名前タイプが "0x20" である 要求がされた時にだけ返される。それ以外の名前タイプは解決されない。
lmhosts ファイルを置く規定の場所は、 smb.conf(5) ファイルと同じディレクトリである.
オリジナルの Samba ソフトウェアと関連するユーティリティは、 Andrew Tridgell によって作成された。現在 Samba は Samba Team によって、 Linux カーネルの開発と同様の オープンソースプロジェクトとして開発が行なわれている。
オリジナルの Samba マニュアルページは Karl Auer によって作成された。 マニュアルページは YODL 形式( ftp://ftp.icce.rug.nl/pub/unix/ で入手可能な優れたオープンソースソフトウェア) に変換され、 Samba 2.0 リリースに伴い、Jeremy Allison によって更新された。 Samba 2.2 における DocBook 形式への変換は、 Gerald Carter によって行なわれた。