このツールは Sambaスイートの 一部である。
make_unicodemap は テキストの unicode 変換表ファイルを Samba 2.2 の国際化機能で利用されるバイナリ形式の unicode 変換表ファイルに コンパイルする。
これは、処理を行おうとしているコードページ、すなわち UNIX のキャラクタセットを指定する(数値で、例えば 850)。
処理を行う入力ファイル。source/codepage ディレクトリにあるような、テキストの unicode 変換ルール表ファイルを指定する。
変換されたバイナリの出力ファイル。
テキストのunicode変換ルール表ファイルは、特定のDOSコードページ、 すなわちUNIXキャラクタセットから、どのように 16bit unicode に文字を変換(map)するか記述したファイルである。
バイナリのunicode変換ルール表ファイルは、 上記の情報をバイナリ形式にしたものであり、DOSコードページ、 すなわちUNIXキャラクタセットを特定する情報が含まれている。
CP<codepage>.TXT
これらのファイルは、Samba の source/codepage ディレクトリにある(テキストの) unicode変換ルール表ファイルである。
テキストのunicode変換ルール表ファイルの各行は、2つの フィールドから構成されている。各フィールドは以下の通り:
character - (16進数表記で)文字がこの行に書かれてる。
unicode - 変換後の16ビットunicode文字が(16進数表記で)書かれている。
unicode_map.<codepage> - 作成される出力(バイナリ)のunicodeマップファイルであり、 lib/codepages ディレクトリに置かれる。
サーバプログラムとそのサポートファイルをどこに置くべきかは、 各システム管理者が判断すべき問題である。 よって、以下はただの提案である。
make_unicodemap コマンドは $prefix/samba階層にインストールすることを推奨する。 このディレクトリはすべてのユーザに読み込み可能で root のみ書き込み可能である。 make_unicodemapコマンドはすべてのユーザに実行可能にすべきである。 setuid,setgidをこのコマンドにけっして行わないように。
オリジナルの Samba ソフトウェアと関連するユーティリティは、 Andrew Tridgell によって作成された。現在 Samba は Samba Team によって、 Linux カーネルの開発と同様の オープンソースプロジェクトとして開発が行なわれている。
オリジナルの Samba マニュアルページは Karl Auer によって作成された。マニュアルページは YODL 形式( ftp://ftp.icce.rug.nl/pub/unix/ で入手可能な優れた オープンソースソフトウェア) に変換され、Samba 2.0 リリースに伴い、 Jeremy Allison によって更新された。Samba 2.2 における DocBook 形式への変換は、Gerald Carter によって行なわれた。