このツールは Samba の一部である。
smbspoolは印刷ファイルをSMBプリンタに送るための とても小さい印刷スプール用プログラムである。 Common UNIX Printing System との互換性のため コマンドライン引数は位置に依存するが、smbspool を任意の印刷システムで使ったり プログラムやスクリプトから使ったりすることもできる。
DEVICE URI
smbspool は印刷先を Uniform Resource Identifier ("URI") を用いて指定する。 手段は "smb" を用いる。 この文字列はいくつかの形式を取ることができる:
smb://server/printer
smb://workgroup/server/printer
smb://username:password@server/printer
smb://username:password@workgroup/server/printer
smbspool は argv[0] から URI を得ようとする。 もし argv[0] がプログラム名であったら環境変数 DEVICE_URI を参照する。
exec(2) を使うプログラムは argv[0] に URI を渡すことができる。 一方シェルスクリプトは smbspool を起動する以前に環境変数 DEVICE_URI を設定しなければならない。
job 引数 (argv[1]) にはジョブID番号が入るが、 現在 smbspool では使われていない。
user 引数 (argv[2]) には印刷ユーザの名前が入るが、 現在 smbspool では使われていない。
title 引数 (argv[3]) には ジョブのタイトル文字列が入り、印刷ジョブを送信する時に リモートファイル名として渡される。
copies 引数 (argv[4]) には その名前のファイルを印刷する部数が入る。 もしファイル名が指定されていなければ smbspool はこの引数を使用しない。
option 引数 (argv[5]) には 印刷オプションが単一文字列で入るが、現在 smbspool では使われていない。
filename 引数 (argv[6]) には 印刷するファイルの名前が入る。 もしこの引数が指定されなければ印刷ファイルは標準入力から読み込まれる。
smbspool は Easy Software Products の Michael Sweet によって書かれた。
オリジナルの Samba ソフトウェアと関連するユーティリティは、 Andrew Tridgell によって作成された。現在 Samba は Samba Team によって、 Linux カーネルの開発と同様の オープンソースプロジェクトとして開発が行なわれている。
オリジナルの Samba マニュアルページは Karl Auer によって作成された。 マニュアルページは YODL 形式( ftp://ftp.icce.rug.nl/pub/unix/ で入手可能な優れたオープンソースソフトウェア) に変換され、 Samba 2.0 リリースに伴い、Jeremy Allison によって更新された。 Samba 2.2 における DocBook 形式への変換は、 Gerald Carter によって行なわれた。