smbtar {-s server} [-p password] [-x services] [-X] [-d directory] [-u user] [-t tape] [-t tape] [-b blocksize] [-N filename] [-i] [-r] [-l loglevel] [-v] {filenames}
このツールは Samba スイートの一部である。
smbtar は smbclient をハンドルするとても小さいシェルスクリプトであり、 SMB の共有ディレクトリを直接テープへダンプする。
共有がある SMB/CIFS サーバ。
サーバ上の接続する共有名。 デフォルト値は "backup"。
除外モード。tar の作成または復元から filenames... を除外する。
ファイルの復元/バックアップをおこなう前に 移動する初期ディレクトリ。
冗長モード。
共有へアクセスするために使用するパスワード。 デフォルト値: なし。
接続するためのユーザ ID。 既定値: UNIX のログイン名。
テープ・デバイス。通常のファイルか テープ・デバイスである。デフォルト値: $TAPE 環境変数。設定されていなければ、tar.out という名前のファイル。
ブロック化係数。既定値は 20。詳細な説明は tar(1) を参照のこと。
filename より新しいファイルだけをバックアップする。 例えば、ログ・ファイルを差分(incremental)バックアップするのに 利用できる。
差分(incremental)モード。アーカイブ・ビットが セットされているファイルだけバックアップする。アーカイブ・ビットは 各ファイルが読み出された後にリセットされる。
復元。ファイルが tar ファイルから共有へ復元される。
ログ(デバッグ)のレベル。smbclient(1) の -d フラグに相当する。
セキュリティにいっそうの注意を払っているサイトでは、スクリプトが PC のパスワードを扱うやり方を好まないだろう。バックアップと復元は共有全体に 対しても、ファイルの一覧に対しても動作する。 smbtar は GNU tar との親和性が 高いが、ほかのバージョンの tar ではうまく動作しないかもしれない。
オリジナルの Samba ソフトウェアと関連するユーティリティは、 Andrew Tridgell によって作られた。Samba は現在 Linux カーネルが 開発されているような方法でのオープンソースプロジェクトである Samba Team によって開発されている。
Ricky Poulten が tar の拡張とこのマニュアルページを書いた。smbtar スクリプトはMartin Kraemer によって大幅に改良し書き直された。拡張、改良、バグフィックス、その他の提案 をしてくれた大勢に感謝する。 マニュアルページは YODL 形式(別の、優秀なオープンソースソフトウェアで、 ftp://ftp.icce.rug.nl/pub/unix/ にある) で変換され、Jeremy Allison によって Samba 2.0 リリースのために更新された。 Samba 2.2 のための DocBook 形式への変換は Gerald Carter が行った。